ワイヤード,その果てにあるナントの地まで,私たちは闘い続ける。「The Net CANNOT be stopped. Electronic freedoms WILL survive, by hook or by crook.」。その文字刻む,深紅の御旗の下に。
カーネギー・メロン大学のデイブ・トゥーレツキー氏は,「CSS暗号解読プログラム・ギャラリー」というサイトを公開している。米国映画協会から脅しは来たが,自由意思論者として「これらを制限するのは簡単ではない」としている。
いわば,宗教戦争である,デジタル著作権に関する議論。「デジタル・ダウンロード」というタイトルで行われたコンシューマーエレクトロニック協会の会議は,「まったくまとまりがつかな」いまま終わったという(MYCOM PC WEBの記事)。ナップスター社を支持するチャックDは,「自由にやりたいやつと規制したいやつをひとつにまとめるのは無理だ,それぞれが干渉しないほうがいい」と述べた。レコード業界とも対立し,ナップスターとも対立する微妙な立場にいるイーミュージック・コムのCEOは,寄稿したコラムで,「お互いが信頼をし,妥協するという幼稚園レベルの解決策ですむ」としている(ZDNet Newsの記事)。だが,どうだろう。本当の宗教戦争は,そんなたやすい一言では終わらない。
お互いの信仰にまったく譲り合う部分もなく,いや,わずかでも譲り合うことはすなわち自己否定となる状況を考えると,やはりこの戦争に終わりはみえない。…カトリックとプロテスタントの戦いに思いを馳せる。8度の戦争を経て,バリケードの日を越え,反逆と侵攻,虐殺と暗殺の果てに,ナントの王令は発せられた。30年の月日を費やしたあの戦いのように,私たちも銃を手にする。妥協はない,あるのは,戦いだけだ;-P。
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